バッファロー製「nasne」を購入。実際の爆速再生/操作をREGZAと比較

BUFFALO製となり新型が発売された「nasne」を購入しました。

私は今まで、東芝のBDレコーダーである「DBR-M3009」を使用していたんですが、このレコーダーで使える公式スマホアプリスマホ de REGZA」が使い物にならないので、その代わりとして購入。

私はテレビを使って番組を視聴することはほとんどなく、主にスマホやタブレットで視聴しているので、スマホアプリの出来は何よりも大事です。

最近は同じような人も多いのでは?

今まで「nasneのアプリが爆速」という話はいろいろなサイトや記事で見ましたが、実際に操作している動画がなかなか見つからなかったので、今回の記事では主に「アプリの速度」に重点をおいて動画多めで紹介します。

目次

nasneのスペック

「nasne」のスペックをかんたんに書くとこんな感じ。

項目内容
チューナー地デジ×1
BS×1
CS×1
無線LAN非搭載
BDドライブ非搭載
HDD容量2TB
価格29,800円
nasne(バッファロー)

BDレコーダーをお持ちの方はなんとなく分かるかと思いますが、「nasne」はスペックだけを見ると他のBDレコーダーに見劣りします。

チューナーは各1基のみ

特に「チューナー数」に関しては、それぞれ1基ずつのみ搭載のため、録画しながら別の番組を見ることは出来ません。この場合はもう一台nasneを購入する必要があります…。(最大で4台まで)

近い価格帯のBDレコーダーとしては以下のものがあり、「BDドライブ搭載」「無線LAN内蔵」「2チューナー」など、内蔵HDD容量以外はすべて劣ります。HDD容量に関しても、今では4TBの外付けHDDが1万円以下で購入できるため、そこまで大事とは言えません。

ただ、このスペック表に出てこないのが「スマホアプリ」の出来です。

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専用アプリが豊富

nasneは、Android / iOS(iPad OS)向けのアプリに加えて、Windows PC向けやAndroid TV向けにも専用アプリが提供されているのが特徴です。この他にも、PS4/PS5で利用可能。

ただ、Android/iOS版に関しては番組の再生には500円程度の課金が必要、PC用ソフトは有料と、いずれも追加課金が必要なので注意しましょう。

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※有料ソフト:3,300円
※他のSONY製レコーダーでも使用可能

再生にかかる時間(Wi-Fi)

まずはnasneと同じネットワーク上での再生、つまりは家で再生を行い、再生までにかかった時間を測定しました。

再生に使用したのはiPhone 13 Pro+torneモバイルです。なお、比較用として、「スマホ de REGZA」での再生時間も計測しています。

録画番組の再生(Wi-Fi)

実際の再生速度はこのくらい。見てくださいこの圧倒的なこの爆速さ。普通にテレビで再生するのとほぼ同じ。

録画番組再生時間1.41秒
スキップ後の再生0.86秒
マジで爆速。スキップもサクサクでストレスフリーです。

REGZAの専用アプリ「スマホ de REGZA」と比較すると以下のようになりました。REGZAのアプリも再生開始時間は早めなのですが、それよりも早い。(REGZAの再生速度を撮影した動画は2ページ目に貼っています)

ライブチューナーの再生(Wi-Fi)

ライブチューナー(放送中の番組)も計測しました。

再生時間6.05秒
チャンネル変更6.58秒

録画番組の再生とは違い、少し時間がかかります。それでも、他メーカーに比べると早い印象です。少なくともREGZAは再生開始までに15秒程度かかっているため、半分以下で再生できています。

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再生にかかる時間(モバイルデータ)

次に、モバイルネットワーク通信経由で視聴を行ってみます。回線には「楽天モバイル」(楽天エリア内)を使用しています。

録画番組の再生(4G LTE)

録画番組再生時間10.51秒
スキップ後の再生3.30秒

モバイルデータ通信に切り替えるとさすがにかなり遅くなります。ただ、シーク操作はそこそこ快適で、3秒程度で再生が始まるのでそこまで気になりません。

ただ、モバイルデータ通信では「チャプタースキップ機能」が使えないのが不便でした。他社製アプリも同様にできないものが多いんですが、そんなに実装が難しいですかね…?

ライブチューナーの再生(4G LTE)

再生時間13.53秒
チャンネル変更8.68秒

録画番組の再生と同様、モバイルデータ通信ではやや時間がかかります。ただ、ライブチューナーの再生は、録画番組ほど操作をしない方が多いと思うので、そこまで問題にならないかと思います。

番組表や録画の操作も爆速

録画番組の再生が爆速なことに加え、番組表など、アプリ全体的な操作も快適です。

※iOSではアプリ画面の録画ができなかったので、Pixel 6 Proで録画しています。

Android版の他、iOS版、Android TV版も使用してみましたが、どれもこのくらいサクサクで、録画番組の再生も爆速でした。

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その他機能

追っかけ再生も可能

録画中の番組を再生する「追っかけ再生」もバッチリ可能。当たり前と思う人もいると思いますが、「スマホでは不可能」というものもあったりするんですよね…

シークバーの操作や、CMスキップに便利なチャプタースキップも可能。

字幕表示対応

字幕表示にも当然対応。画面を長押しすると表示されるメニューから切替可能です。

昔のSONY製BDレコーダーは、「DR画質で録画しないと字幕が保存されない」という謎仕様だったりしましたが、nasneは「3倍モード」で録画してもばっちり使えます。

1.5倍速再生に対応

画面の中央を右に少しスワイプして止めると、1.5倍速再生に切替可能。

レコーダーによっては、「1.5倍速で再生は可能なものの読み込みが追いつかない」というダメダメなものもよくあるんですが、nasneは少なくともWi-Fi環境では読み込みが入ることはありませんでした。

プレビュー付きでシークバー操作可能

驚いたのがこれ。画面を2回タップすることで、プレビュー付きのシーク操作が可能となります。スマホアプリでこれが出来るのは唯一無二だと思います。

これがあると目当てのシーンがすぐ見つかるのでかなり便利です。

ジェスチャ操作が便利

ボタンでの操作はもちろん、ジェスチャーでの操作も可能となっています。

特に便利なのが、CMをスキップしたいときに使用する「チャプタースキップ」の操作で、画面中央から右にスワイプするだけでスキップ操作が可能となります。

ほぼすべての操作がスワイプだけで完結できるのでかなり快適です。

nasneの欠点

同時配信は1台まで

nanseは、複数のデバイスから同時に視聴することは出来ません。どうしても行いたい場合、nasneを2台用意する必要があります。

最新のBDレコーダーは2台同時配信に対応しているものも多く、私が使っている東芝のBDレコーダー「DBR-M3009」も2台へ同時に配信が可能です。

一人で使うぶんには問題ないですが、複数人で使用される方は要注意です。

1チューナーなので時間帯が重なる番組は録画不可

スペックのときにも書いたとおり、nasneは地デジ/BS/CSのチューナーをそれぞれ1基のみ搭載しています。

このため、当然2番組の同時録画はできませんし、録画中は他のチャンネルのライブチューナーは使用できません。

こちらに関しても、nasneを2台用意することで一応解決できます。

アプリの機能の多くに追加課金が必要

これが少しいただけない仕様。以下のように、必須の機能であるはずの「番組の再生」には追加課金が必要となります。他にも、番組をスマホにダウンロードして視聴できる「書き出し機能」も有料。

課金しないと録画しかできません…

ちなみに、当然ではありますが、AndroidとiOSの両方で使用したい場合、「Google Play」「AppStore」でそれぞれ課金が必要となります。

PiP・画面分割には非対応

結構高機能なnasne(というよりは「torne モバイル」)ですが、最近の動画アプリの多くが対応している「ピクチャ・イン・ピクチャ(PiP)」や画面分割には対応していません。Android、iOS、iPad OSのすべてで同様です。

PiPはあるとかなり便利なのでぜひ対応してもらいたいところですが、BUFFALOはアップデートなどのアフターサポートは消極的なイメージなので、あまり期待しないほうが良さそうです。

以下はiOS版YouTubeアプリのPiP再生です。かなり便利。

ちなみに、他のアプリで良ければiOS版の「DiXiM Play」はPiP再生に対応しています。ただ、このアプリは読み込みが遅いので、使い分けするのがおすすめです。ただし、有料アプリです。

DiXiM Play
テレビ視聴アプリ | DiXiM Play DiXiM Playの製品サイト。テレビやBlu-rayレコーダーで録画したテレビ番組やライブチューナー、パソコンやネットワーク対応ハードディスク(NAS)に保存されている映像、音...

無線LAN非対応

地味に面倒なポイント。今どきの製品としては珍しく無線LANは非搭載となっています。有線LANで接続したほうが速度・安定性では有利ではあるものの、配線の都合で無線LANが必須な方も多いんじゃないでしょうか。

また、有線LAN接続をするにしても、nasneはテレビ受信用の「アンテナケーブル」も接続する必要があるので、この両方を接続できる場所に設置しなければなりません。案外これらが近くになかったりするんですよね…。

長いケーブルを引っ張ってくれば済む話ではありますが、できることならケーブルは少なくしたいですよね。一応、以下の「Wi-Fi中継機」を使用すれば無線LANで接続することも可能なので、設置場所が無いという方はこちらも検討してみてください。

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【追記】モバイル通信で視聴した際の通信容量

Twitterで質問を頂いたので、こちらに追記しておきます。

モバイルデータ通信を使用し、実際に10分間再生を行い、データ消費量を計測しました。録画番組は「3倍モード」で行っており、その他は初期設定のままです。

録画番組の再生(10分)242MB
ライブチューナーの再生(10分)389MB

やはり「YouTube」や「Netflix」と比較すると圧縮率が低いため、データ通信量はかなり消費してしまうようです。

画質は480pに固定

ちなみに、nasneのアプリは画質設定は出来ません。モバイルデータ通信で再生を行う場合、録画番組は480pの画質で配信されるようです。

480pはスマホ・小型タブレットであれば十分な画質です。

外出先でテレビ番組を頻繁に視聴するという方は、楽天モバイルなど、大容量通信が可能なサービスを検討しましょう。

スマホ・タブレットの視聴がメインなら買い!

私は正直せっかちで、スマホ経由で録画番組を再生するときの待ち時間に毎回イライラしていました。しかも、CMが入るとスキップ操作でまた長い読み込み。東芝のBDレコーダーでこれなので、正直なところ、nasneも大したことないだろうと思っていました。

ただ、実際に使ってみると、操作性、読み込み速度など雲泥の差でした。とにかく何をするにもサクサクで、ネット動画さながらの読み込み速度で視聴できるので、ストレスがかなり減りました。

現在他のレコーダーを持っている方でも、スマホ視聴用としてサブ録画機としての購入もおすすめです。特にREGZAユーザーの方はストレスが圧倒的に減ります

2ページ目には比較用として「スマホ de REGZA」の再生速度などを載せています。参考にどうぞ。
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コメント

コメント一覧 (2件)

  • xiaomiとhuaweiだと画面分割は開発者向けオプション内の「アクティビティを強制的に~」をONで分割可能ですよ。

    • おっしゃる通り、強制的に画面分割を有効化することは可能ですが、端末や分割サイズによってはUIが崩れたり、操作パネルが隠れて使いにくいのでこの記事では非対応と記載しています。
      ちなみにその設定項目はAndroid自体の標準オプションなので、基本的にすべてのAndroid端末で使えます。

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