microSDの”内部ストレージ化”をしてAndroidタブレットの大容量化を試してみた【ADB】

コメントにて要望があったので記事として書いておきます。

Androidには、microSDカードを内部ストレージとして扱う機能が搭載されています。しかし、この機種を含む多くの端末では内部ストレージ化のオプションは隠されています。(表示されていない)

まあ理由は明白で、不安定要素モリモリだからですね。アプリ起動中にmicroSDを取り外しちゃったり、遅いSDカードを使用して動作速度が低下を招いたりなど、ちょっと考えただけでもこれだけあります。

とはいえ、これらを許容できるのであれば使えない機能ではないかなと思います。ということで、無理やり設定してみました。

目次

注意

内部ストレージ化を行った後、microSDカードが故障すると、アプリ含め、最悪全てのデータが吹っ飛びます。

例えば、ゲームをする方で、定期的にバックアップを取っていない、あるいは、自動でバックアップされない場合にはおすすめしません。Kindleやその他SD非対応の動画アプリなど、端末でデータが消えても困らないようなもののみしか使用していない場合のみ、使用されることをおすすめします。

また、動画・写真などのデータのバックアップは必ず行ってください。

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用意するもの

・ADB環境のあるPC(OSはADBが使えればなんでも良い)
→Windowsの方でADB環境がない方はこちらの記事からどうぞ

・Qua tab PX本体

・MicroUSBケーブル(通信ができること)

・MicroSDカード(なるべく高速なものを推奨)
→内部ストレージ化によって一度全てのデータが削除されます。

手順1.USBデバッグの有効化

設定をひらき、一番下の「端末情報」→「ソフトウェア情報」と進んでいき、「ビルド番号」を数回連続でタップしてください。

Screenshot_2017-05-28-16-30-12

すると、「開発者オプション」が表示されるはずです。それを開き、「USBデバッグ」にチェックを入れれば完了です。

Screenshot_2017-05-28-16-30-44

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手順2.確認とコマンドプロンプトの起動

まず、「設定」を開き、「ストレージとUSB」からMicroSDがきちんと認識されていることを確認してください。なお、今回は64GBのmicroSDカードを使用しています。

Screenshot_2017-05-28-16-28-59

上のように正常に認識されていることが確認できたら、USBケーブルを接続し、パソコンのエクスプローラで端末が認識されているか確認してください。

認識されない場合はケーブルを変えるか、端末を再起動してみてください。

次に、PC側で、Windowsの場合は、コマンドプロンプトを起動します。”Windowsキー+Rキー”で出てくる入力欄に「cmd.exe」と入力してエンターすると起動します。

キャプチャ

手順3.コマンドの入力とフォーマット

コマンドプロンプトが起動できたら、このコマンドを入力してください。

adb shell sm list-disks

すると、このように表示されます。

キャプチャ

「disk:179,64」の数字の部分を控えておいてください。このは端末や環境によって変わるはずです。

次に、以下のどちらかのコマンドを入力します。

※そのままではダメです。xxx,xxの部分に、先程の数字を入力します。

①MicroSDを全て内部ストレージ化する場合(非推奨※後述)

adb shell sm partition disk:xxx,xx private

②MicroSDの一部を内部ストレージ化する場合

adb shell sm partition disk:xxx,xx mixed yy

※xxx,xxの部分は上と同じように、先程の数字を入力
※yyの部分は、MicroSDカードとして残す割合を入力します。

例えば、容量の3割だけMicroSDとして残しておきたい場合には「sm partition disk:xxx,xx mixed 30」と入力します。

コマンドを入力後、裏で自動的に処理が開始されます。処理が完了したら、「C:¥Users¥(ユーザー名)」のような表示になると思います。これで完了です。USBケーブルを取り外し、必ず再起動を行ってください

設定後のストレージ状態

設定からストレージ情報を開いたのが以下。73.31GBの総容量となっているのがわかるかと思います。(64GBのSDカードを100%割り当てた状態)

サードパーティーアプリでは正常に認識できず

この機能の仕様上の問題だと思いますが、エクスプローラなどからは、容量が増えずにそのまま表示されてしまいます。

Screenshot_2017-05-28-17-20-05

内部ストレージ化を行った後の「SolidExplorer」の画面です。容量が10GB程度なのがわかるかと思います。

もしかしたら、ファイルの移動ができないアプリもごく一部出てくるんじゃないかと
(ファイラーが勝手に容量いっぱいと判断してコピーを制限するなど)

ちなみに、USBケーブルで接続し、Windows PCから見ても同じような表示になります。また、PC側で”容量を超えた状態”で端末内のファイルを移動するとそのファイルが消えるのでご注意を。

あまりPCからは操作しないほうが良いでしょう。microSDの容量割当の際に、数割だけ残しておくと、そちらを経由してコピーもできるのでおすすめです。

100%割当が非推奨な理由

100%割当が非推奨な理由として、以下のような症状が出る場合があるようです。

・スクリーンショットが撮れない場合がある(※元々の本体容量を超えると撮れなくなる)
・カメラが使用できない場合がある(※上に同じ)

また、私が発見できていないだけで、他にも不具合が出る機能がありそうです。

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データをmicroSDへ移行する

この手順を踏むことで、すでに内部ストレージにインストールしているアプリをmicroSDへ移行することができるようです。

「設定」→「ストレージとUSB」→MicroSDカードをタップ

Screenshot_2017-05-28-17-19-59

次に、表示された画面の右上の︙をタップ

Screenshot_2017-05-28-17-32-45

「データ移行」をタップすると、「データ移動」という画面に遷移するので、「移動」をタップすればOK。

Screenshot_2017-05-28-18-04-35
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これで処理が完了するまで待てばOK。

戻し方

戻すのは端末だけでOKです。

「設定」→「ストレージとUSB」→MicroSDカードをタップ

Screenshot_2017-05-28-17-19-59

次に、表示された画面の右上の︙をタップし、「ポータブルストレージとして使用」をタップすると勝手に処理が始まります。
※当然ですが、MicroSD側に保存しているアプリ/データは全て消えます。

Screenshot_2017-05-28-17-32-45

「ポータブルストレージを使用」をタップ

Screenshot_2017-05-28-17-32-49

これで指示に従えばOK。

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