私が新しく購入した車はトヨタ車で、カーナビ機能なしの「ディスプレイオーディオ」(9インチ)にしました。そのため、もしナビが使いたい場合には、スマホを接続してApple「CarPlay」、もしくはGoogleの「Android Auto」を使用します。
これらはどちらも音楽アプリなどが起動できるなど、マルチメディア機能が強いのですが、「YouTube」「Netflix」などの動画は一切再生できません。もちろん、運転中に動画を流すのは危険なのでおすすめはできないんですが、せっかくの9インチディスプレイなので停車時に動画を見れるようにしておきたい。
ということで今回はRoot権限とそれを必要とするアプリを駆使して、「Xiaomi Mi 9」を車載専用Android Auto端末へ改造してみました。
必要な条件+アプリなど
条件としては以下が必須です。
・MagiskでRoot化していること
・Android Autoが動作すること
必要なアプリ
・AAMirror(APK)
Android Auto上にスマホ画面をミラーリングできる機能
・AA PhoneType Patcher(APK)
Android Autoで非公式のアプリを表示するアプリ
・Easy DPI Changer(Google Play)
解像度、DPIを変更してUIをカーナビ画面に最適化するため、任意
必要なMagiskモジュール
liboemcrypto disabler
EDXposed
車載専用端末へ改造
AAMirrorを有効化
Android Auto上には、Google公認の対応アプリしか表示されないようで、AAMirrorももちろん表示されません。
それを強制的に有効化するのが「AA PhoneType Patcher」です。これを起動し、右上の︙をタップし、「App List」をタップ。リストから「AA Mirror」にチェックを入れ、「PATCH」をタップ。
これでAA Mirrorの表示が完了。
AA Mirrorの設定
普通にアプリ一覧から「AA Mirror」を開くと設定が可能です。以下のように設定するのがおすすめです。
Screen settings
スマホUI→タブレットUIに変更
※これは必須ではないのですが、8インチや9インチのナビだと、スマホ版「YouTube」アプリなどがかなり使いにくいので変更することをおすすめします。
「Easy DPI Changer」でDPIを変更します。Mi 9のデフォルトDPIは「440」でしたが、これを「280」に変更するとタブレットUIになりました。この値はディスプレイ解像度などで変わってくるので、機種ごとに探す必要があります。
なお、スマホUIとタブレットUIの見分け方は、横画面にした状態でDPIを変更していき、ナビゲーションバーが下に移動したらタブレットUIです。これでYouTubeやChromeなどもタブレットUIになっています。
実際に接続してテスト
※まだ車は納車されていないので、AndroidSDKに含まれる「desktop-head-unit.exe」でデスクトップ上に表示してテストしました。(設定方法はこの記事)
Android Autoがいつもどおり起動。アプリ一覧を開くと「AA Mirror」が鎮座しています。
AA Mirror
AA Mirrorを起動するとスマホ画面が表示されます。ミラーリングなのでスマホ画面も点灯します。
先程設定したので、YouTubeアプリもタブレットUIで使用可能。
Netflixを見れるようにする
Magiskのモジュールタブから「liboemcrypto disabler」をインストールします。
これはDRMを無効化するモジュールで、Netflixをナビ上で見るなら必須です。
NetflixもDRM解除済みなのでAndroid Auto上にバッチリ表示されます。
Prime Videoを見れるようにする
Xposedモジュールの「DisableFlagSecure」を導入すればPrime Videoも視聴可能になります。これは「スクリーンショットが許可されていません」というやつを無効化するモジュールです。
Android 5.0~7.1 | Xposed Framework(TWRPからインストール) |
Android 8.1~10 | Riru (Riru - Core) + Riru -EDXposed (要Magisk、Magisk Managerからインストール) |
これで「Xposed Installer」または「EDXposed Installer」から「DisableFlagSecure」をインストールすればプライムビデオが視聴可能になります。
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