ブログネタ的に「Fire」シリーズは一つ欲しかったので新型が出たのを機に購入してみました。
「Fire HD8 Plus」にドックも一緒に購入したんですが、こちらは別で発送されたようで今月の後半になりそうです。
とりあえず「Fire HD8 Plus」単体でレビュー。
「Fire HD8」無印とPlusの違い
違いはあまりなく、RAMが無印は2GB、Plusは3GB、そしてPlusは無線充電「Qi」に対応しており、専用のドックが使用可能です。そして逆にPlusのカラバリは一色のみ。無印は黒のほか、鮮やかな色をあわせた3色から選択可能。
この違いで価格差は2000円。
RAMに差があるのは気になるポイントです。
2GB or 3GBなので、ハイエンドスマホの6GB or 8GBなどとは話が変わってきます。
RAMは少なすぎると動作に影響が出てきます。ガッツリ使うならPlus版を選びたいところです。
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Fire HD8(2018)とのスペック比較
重要な部分のみ抜粋。
Fire HD8(2020) | Fire HD8(2018) | |
OS |
Fire OS 7 |
Fire OS 6 (Android 7.1.2) |
SoC | MT8168 (Cortex-A53 2.0GHz*4) |
MT8163V/B (Cortex-A53 1.3GHz*4) |
RAM | 2GB(無印) 3GB(Plus) |
1.5GB |
ストレージ | 32/64GB | 16/32GB |
ディスプレイ | 8インチ IPS液晶 1280*800 |
8インチ IPS液晶 1280*800 |
Wi-Fi | 11a/b/g/n/ac | 11a/b/g/n |
Bluetooth | 5.0 | 4.1 |
重量 | 355g | 369g |
充電コネクタ | USB Type-C | microUSB |
あんまり変わっていなさそうですが、実は重要な変更点が多いです。
・Wi-Fiが「11ac」に対応
・充電ポートが「Type-C」に
・ストレージが倍に
・RAMが増量
Type-Cになったのは素晴らしい。
開封
専用の無線充電ドックもセットで買ったのでお値段は「14,980円」とそこそこしました。
本体のみで買うなら「11,980円」で購入できます。
箱は以前のバッグみたいなタイプから箱になりました。
ケーブルはUSB-A to USB Type-Cに、充電器は9W出力のものが付属。
外観・ポート類
正面にはインカメラが縦持ちの状態で左側に配置。背面のデザインから横持ちがメインという想定のようです。
※上部、下部などは横持ちをした状態を想定。
上部にはデュアルステレオスピーカー、下部にはMicroSDスロット。
上部 | 下部 |
左側面は何もなし、右側面には充電ポート、音量・電源ボタン、イヤホンジャックとすべてが集約。
左側面 | 右側面 |
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システム面をチェック
Antutuベンチマーク
GooglePlayを導入しなくてもウェブサイトから直接インストールできます。
(というかAntutu BenchmarkがGooglePlayにはない)
Fire HD 8のAntutuベンチマークは「92875」点。比較用に相場が同じくらいの「Qua tab QZ8」、人気の中華タブレット「Mi Pad 4 Plus」を載せています。
Fire HD 8 Plus | Qua tab QZ8(SD435/RAM:3GB) | Mi Pad 4 Plus(SD660/RAM:4GB) |
ドックがなくても「Show mode」は可能
通知バーをおろし、右上にある「Show モード」にチェックを入れればShowモードで利用可能。
GooglePlayの導入は可能、必要なAPK
以下のAPKファイル4つをダウンロードしてインストールすればOK。
APKMirrorなので大丈夫だとは思いますが自己責任で。
・Google アカウントマネージャー
・Google サービスフレームワーク
・Google Play 開発者サービス
・Google Play ストア
※APKのインストール方法はこちら
使用感の比較
アプリ起動速度
Twitter、Netflix、ABEMATVで比較してみました。
TwitterでMi Pad 4と比較してほしいという意見があったのでここでは「Fire HD 8 Plus」「Qua tab QZ8」「Mi Pad 4 Plus」で比較。
Twitterのスクロール比較
アプリを使うにあたって結構処理性能を必要とするのがスクロールです。
特にTwitterなどの画像を多く含む場合は重くなりやすいです。ということでこちらも比較。
起動速度に関してはボロボロでしたが、スクロールとなると結構なめらか。
Mi Pad 4 Plusに並んでいると言っても過言ではないです。
本来デメリットである「解像度が低い」ということも逆に動作が軽くなり、この滑らかさに一役買っているかもしれません。
他のアプリもいろいろ使ってみて感じたのは、起動さえしてしまえばサクサク動くということ。
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良いところ、悪いところ
純粋にタブレットとして考えた場合での良いところと悪いところです。
ただし、AmazonのタブレットということでGooglePlay等のアプリ関連はノータッチです。
Fire HD8新型の良いところ
USB Type-Cは神
microUSBなら買ってなかったですね。
Fireシリーズも「Fire HD 10」「Fire HD 8」とどんどんType-C化が進んでいて素晴らしい。
Wi-Fiが「11ac」対応で高速に
「speedtest」アプリを導入してテストしてみるとこのような結果に。
回線自体がそんなに速いものではないので十分な結果です。
これだけ出ていれば動画を見たりサイトを見るぶんには全く問題ないですね。
価格の割に動作がサクサク
先程の使用感比較の通りで、ストレージが遅いせいなのか、アプリの起動自体は遅いですが、起動さえしてしまえば結構サクサク動きます。個人的には「アプリの起動時間」よりも「スクロールの遅さ」のほうがストレスになりやすいと思っているので、Fire HD8 Plusは「案外使える」タブレットと感じる人も多いと思います。
ただし、忘れてはいけないのは「価格の割に」ということ。
ハイエンドスマホやiPadなどと比較したら起動も動作もボロ負けです。
余裕があるならiPadを買ったほうが幸せになれます。
Fire HD8新型の悪いところ
ステレオスピーカーは微妙
安いスピーカーを2個搭載しただけといった感じ。
位置が上方向というのは良いですが、肝心の音がこもっています。
Fire OSは使えない機能がちょこちょこ
「FireOS 7」はAndroid 9.0ベースなので「画面分割」も使えるかと思ったんですが、きっちり無効化されていました。
外部アプリで画面分割を起動させようとしてみましたが、これでも不可。
↓本来アプリ履歴画面でアプリを長押しすると「Qua tab QZ8」のような表示に。
Fire HD 8 Plus | Qua tab QZ8 |
ただPIPは対応アプリでちゃんと使えます。
↑NetflixでPIP表示している状態。著作権保護のためスクショでは映像は表示されていませんが、実際はバッチリ再生できてます。
音量ボタンの位置
一般的なスマホ、タブレットと大きく異なる配置なのでかなり使いづらい。
更にType-Cポートもかなり近いので充電中は更に押しづらい。
GPS非搭載
安価なタブレットということでカーナビ化したいという需要もあるかと思いますが、GPSは搭載されておらず、Wi-Fiなどで位置情報を取得する簡易的なもののみ。
流石にこれではカーナビとしての使用は不可能。
ランチャー(ホーム画面)の変更不可
標準のランチャーからの変更は基本的には不可能。
Nova Launcherをインストールしてカスタマイズしたり、なんてことはできません。
とはいえ、標準のランチャーもサクサク動くのであまり気にならない人も多いかも。
なんなら「Kindle」や「プライムビデオ」に直接アクセスできるのでメリットにもなり得る
カメラ画質は酷い
タブレットのカメラはほぼ全てがスマホ未満で、「メモ用」と言われることが多いですが、それすら危ういほどのクソ画質。
左は付属の説明書、右は同じく付属の充電器を撮影。
ズームとかもしてないのにこの距離で文字にピントが合わない。
特性を理解できるならコスパ抜群
Type-Cになって、アプリも起動さえしてしまえばサクサク使えるタブレットが約1万円で買えるのは素晴らしい。
が、GooglePlayも標準では搭載しておらず、ランチャーの変更もできないので、普通のタブレットとして「様々な用途で使いたい」ならおすすめはしないです。
逆に「プライム・ビデオを見たり、ちょこっとサイトや書籍が読めればいい」という方であれば「十分使える」タブレットに仕上がっていると思います。
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