私はだいぶ前から「GTX1060」を使用していて、そろそろ変えようかな~と検討してからはや1年。
RTX3000シリーズが発売されてからずっと「RTX3070」を買おうと決めていたのですが、発売直後の品薄→マイニングブーム→半導体不足の黄金ムーブを決められ、本当に全然買えませんでした。
ただ、いくつか抜け道はあり、BTOであれば少し値段は上がっているものの、割と普通に買えます。というか実際買いました。
今回購入したのはRyzen 5 3600/RTX3070搭載で18万円ということで、グラボを買うことを考えると高額な買い物にはなってしまったのですが、なんせRTX3070が単体で17万(Amazonでの価格)しますからね…
ということで、グラボが品薄の今、RTX3070搭載のBTOパソコンを購入してみたので、実際コスパ的にはどうなのか、そしてCPU/GPU以外のパーツはどのようなものを使われているのかなどを紹介します。
今回購入したPC
iiyamaの「LEVEL-R0X6-R53-TAX」というBTOパソコンをPC工房にて購入。DVDドライブを「なし」に、SSDを500GB→1TBに変更した以外はそのままの仕様です。
OS | Windows 10 Home 64ビット(DSP) |
CPU | AMD(R) Ryzen 5 3600 (3.6-4.2GHz/6C12T) |
メインメモリ | DDR4-2666 8GB×2(デュアルチャンネル/計16GB) |
M.2 SSD[OSインストール] | 1TB SSD / NVMe M.2[PCIe 3.0×4] |
光学式ドライブ | 光学ドライブなし |
チップセット | AMD(R) X570 チップセット |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 3070 8GB GDDR6 |
サウンド機能 | High Definition Audio subsystem |
増設インターフェイス | なし |
電源 | 700W [80PLUS BRONZE認証] / ATX電源 |
ケース | ミドルタワーATXケース [InWin BWR146] ブラック |
詳細スペック一覧はこちら。
価格は税込みで「186,846円」でした。スペックにしては気持ち高いような気もしますが、まあグラボの相場を考えるとしょうがないですけどね。
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到着
巨大な箱が到着。
先に付属品から。
説明書類、有線マウス、有線キーボード、説明書類、Windows 10プロダクトキー、電源ケーブルが付属しました。マウス、キーボードは正直いらなかったですが、無料なので一応貰っておきました…
本体はこんな感じ。ケースは「InWin BWR146」となっており、市販品ではなくBTOへのみ卸しているケースのようです。流石にアクリルやガラスパネルはなく、地味なケースです。
使用されていたパーツ
グラフィックボード
個人的に欲しかったグラボはNVIDIA純正のFounders Editionでしたが、もちろんこんなものは採用されません。今回取り付けてあったのは「ZOTAC」のRTX3070。
正直なところ、「ZOTAC」のロゴが目に入ったときちょっと後悔気味だったんですが、思っていたよりはデザインもよく満足です。
ちなみに、同じグラボはAmazonで約14万。それを搭載したパソコンが18万。
マザーボード
マザーボードは、X570チップセット搭載のものということで、そこそこのグレードのものでした。今回のものには「ASRock X570 Phantom Gaming 4」が取り付けされていました。
こちらは市販品で「19,973円」とそこそこのお値段。まあX570チップセット搭載マザーボード自体が高めなので、その中ではエントリークラスとなります。が、機能は十分。
電源は700Wではあるが…
個人的に残念なのが電源ユニット。容量は700Wと十分ではあるんですが、かなり安物っぽい。FSP製で、型番は「700A-SAB1」。一般発売はしていないものようです。
もちろん、安物=ダメというわけではないのですが、個人的に気になったのがファンの音。ファンコンがついていないっぽくて、ずっとファンが回っています。私の自作PCではCorsair製のプラグイン電源を使用していますが、これは低負荷時には完全にファンが停止するため、これと比べるとかなりうるさい。
ケースファンやCPUファンはマザーボードの設定でどうとでもなりますが、電源のファンは調整できないので、これはちょっといただけない。
構成のカスタマイズ時にも電源は容量でしか選べないので、どんなものがつくかは確認不可能。
ちょっと相場より高めでいいので、まともなメーカーの電源を型番で指定できるようにしてほしいところです。
詳しくは後述しますが、私は電源を別途購入しました。以前から使っていたCorsair製の電源を選択。
M.2 SSD
1TBに増量したSSDはIntel製「SSDPEKNW010T8」という型番の製品。近いものは以下でした。まあIntel製と有名メーカー製ですが、QLC NANDの安いモデルですね。
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配線はかなりきれい
先程も言ったように、電源は安物なので、もちろんプラグインではなくケーブルがモサっと出ているタイプなのですが、それでもかなり綺麗にまとめられていました。裏配線もバッチリ活用して、そこらじゅうが結束バンドで止められています。
スペック面
「3世代」Ryzen 5はかなり強力
Ryzenもいまや5世代が出ようとしていますが、現時点でも3世代Ryzenは十分強力です。というのも、2世代Ryzenと比較するとシングルコア性能がかなり向上しており、今まで使用していた「Ryzen 7 2700」よりも「Ryzen 5 3600」のほうが性能が高くなっているほどです。
いくつかCPUのベンチマークを回してみた結果が以下。
ちなみに、CineBench R23においてのシングルスコア「1,236pt」というのは、IntelのCPUでいうと「Core i7-7700K」と「Corei7-9700K」の中間程度の性能に匹敵します。(こちらのサイトを参考)
Core i7-7700K | 1,216pt |
Ryzen 5 3600 | 1,236pt |
Corei7-9700K | 1,246pt |
これだけの性能があれば、少なくとも私の用途で困ることはないですね。
まあ、上を見れば「第11世代Core i9 11900K」は「1,671pt」、「Ryzen 7 5800X」は「1,594pt」を叩き出すみたいですけどね…
RTX3070はWQHDでもかなり快適
これは言わずもがなですね。GTX1060だと、たまにカクついたり、せっかく導入したWQHD(2560×1440)のモニターを活かせなかったりと、ちょっと性能不足でした。
今回のRTX3070は最新世代ということもあり、WQHDでもかなり快適です。一応ベンチマークも回してみたので結果を貼ってきます。
比較対象:Ryzen7 2700/GTX1060/16GB RAM
まあ比較するまでもないですね。圧倒的な差があります。
お試しでFF15ベンチマークを「WQHD」+「高品質」「フルスクリーン」で計測してみました。それでもこのスコア。
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転売屋から買うくらいならBTOを買うべき
「RTX3070」が単体で17万円、それを搭載したBTOパソコンが18万円。
そのまま使用するならかなりのコスパと言えますし、パーツ取りとしても、1万円の差はSSDやCPU、メモリだけですぐ元が取れます。なんなら、グラボだけ外してそのまま売っても7万くらいにはなるんじゃないかなとは思います。
まあ、コスパ的に理想なのはそのまま使うことですが、電源のファンの音は比較的大きめということで、静音性を重視する場合には注意が必要です。逆に言えば、それさえ気にならなければ十分おすすめできます。
結局ケースと電源は交換した
ケースデザインと電源の音が個人的には微妙だったので、ケースは以前から使っていた「BitFenix Nova TG White」に交換。そして電源は以下のCorsair製のものに交換。まあこれらを交換するってことは…
丁寧に、かつピチピチに配線されていたので、その分バラすのは苦労しました…。今回はケースと電源を交換するので、マザーボードを外して取り付けるだけなのでまだどうにかなりましたが、ケースそのままで電源交換するとかになるとかなり大変ですよ…
これで性能、静音性、デザインが全て満足なパソコンに仕上がりました。(ケース前面にあるロゴは剥がしました)
ちなみにデスクトップにこだわらなければ、実は「RTX3070」搭載のゲーミングノートパソコンのほうがコスパが良かったりします。(まあ排熱、電源容量などの関係で全く同じ性能とはいきませんが、それでもコスパはかなり高い)
パート取りが目的でなければ選択肢の一つとしては十分ありだと思います。
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