おサイフケータイ(Felica)非搭載の端末でも使用可能なクレジットカードの「タッチ決済」ですが、対応サービス・金融機関が限られることなどから、いまいち浸透していませんが、先日ついに「楽天ペイ」がタッチ決済に対応したことで、選択肢がまた一つ広がりました。
ということで、楽天ペイのタッチ決済の設定方法・特徴、および制限や注意点について紹介します。また、VISAタッチ対応サービスとして既存の選択肢の一つである「Revolut」と比較もありますので参考にどうぞ。
楽天ペイのタッチ決済の特徴
使用できるのは「楽天カード」のみ
楽天ペイのQRコード決済では、多くのクレジットカード、および楽天銀行からの入金に対応しているのが特徴ですが、今回のタッチ決済は「楽天カード」のみ対応となります。
また、その中でもタッチ決済に対応するのは「VISA」「Mastercard」のみとなるため注意しましょう。
楽天カードはCMでゴリ押しされているせいで良いイメージを持っていない方も多そうですが、常にポイント1%還元・楽天では2%還元と普通に高水準の還元率でとりあえず1枚作るのがオススメです。
決済時に1%ポイント還元あり
以前タッチ決済の手段として紹介した「Revolut」含め、タッチ決済ではポイント還元がないサービスも多い中、さすが楽天といったところで、ばっちりポイント還元1%が適用されます。
ただし、この還元率はおそらく楽天カード自体の還元のことであり、追加で1%還元されて合計2%というわけではないので注意です。
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使用できる端末
仕様上、NFCにさえ対応していれば使用できるはずですが、以下のページによると、NFCの感度や精度の問題などから、非対応の機種も存在するようです。また、精度が悪いということで△評価となっている機種もちらほら見かけます。
多くの機種で動作検証がなされているので、自身の機種が対応しているか確認しておくと良いでしょう。
ロック画面の設定が必須
楽天ペイに限った話ではないのですが、NFC決済を使用する場合は、端末自体にパターン、パスワード、指紋などのロックを設定する必要があります。
設定方法
楽天ペイのタッチ決済を使用するためには初期設定が必要です。既に楽天カードで楽天ペイの設定を行っている場合は簡単に完了します。
規約を確認したら、設定事項が並んでいますので、順番に選択していきます。まず、一番上の項目で決済に使用する楽天カードを選択します。
私の場合は、あとは4番目の項目のみでした。これもタップし「更新」をタップすればOK。
4つの項目の全てが緑色になれば設定完了です。
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タッチ決済の方法
Androidのタッチ決済は、ロック解除して画面ONにさえしていれば、他の操作は不要です。
QR決済と明確に異なるのは、アプリを開くことすら不要ということ。
スマホ側の準備が完了したら、あとはクレジットカードでタッチ決済するという旨を伝えるだけ。
おさいふケータイとは競合しない→そうでもなかった
おサイフケータイ対応の端末に設定する場合でも、特に問題なく使用可能です。
GooglePayなどでiD、QUICPAYの設定を行っている場合、どちらの決済も問題なく使用可能です。
【追記】ローソンではタッチ決済が失敗する可能性あり
2022年10月17日、ローソンにてPixel 6でクレジット決済を行おうとすると「カードを重ねないでください」(一字一句は覚えていないですがだいたいこんな感じ)といった表記でエラーとなってしまいました。以前もReno 3 5Gで同様の事があり、その時もローソンだったと記憶しているので、どうやらローソンの決済端末では問題が起きるようです。
なお、他店舗ではあるものの、ローソンにて同じ状態のPixel 6での「iD」決済を数回行いましたが、特に問題はありませんでした。
おサイフケータイ対応機種ならiD・QUICPAYがオススメ
ただ、正直おサイフケータイ対応なのであれば、クレジットカードをそのまま登録すればスマホ決済が可能なので、そちらをおすすめします。
おサイフケータイでの決済(iD、QUICPay、SUICAなど)は、ロック解除すら不要で決済可能です。決済端末、・店舗にもよりますが、かなり高速なので対応機種であればぜひ活用しましょう。
ポイント還元などの面においても、「TOYOTA Wallet」などを挟むことでポイント2重取りをしつつも手軽に決済可能とかなり有利です。
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タッチ決済が使用できる店
タッチ決済は、従来のカードリーダーでは当然対応していないため、クレジットカード対応=タッチ決済対応ではないという点に注意しましょう。
また、カードのブランドにより使用できる店が変わるという点にも注意です。マークがほぼ同じなので非常にややこしいですが、それぞれ名称は以下となります。
VISA:VISA タッチ決済
Mastercard:Mastercard®コンタクトレス
それぞれの対応状況(加盟店一覧)は以下から確認できます。
※いずれも一覧にない店舗でも使える可能性はあります。記載がない場合、その店舗側の情報を確認しましょう。
片方に対応していれば両方対応しているのが一般的ですが、個人店などであれば手数料の関係から使えないなどもありえます。
大手コンビニの対応状況
- セブンイレブン
- ローソン
- ファミリーマート
- ミニストップ(※公式言及なしですが使用できたとの情報複数あり)
- デイリーヤマザキ
大手飲食店の対応状況
大手喫茶店の対応状況
- ドトール
- スターバックス(公式ページに記載なし)
- タリーズコーヒー
- タリーズコーヒー(※一部店舗のみで対応)
スーパー・ドラッグストアの対応状況
- イオン
- マツモトキヨシ
- ドン・キホーテ
店員の認知度の低さが課題
現時点では、タッチ決済を使用している方がまだまだ少なく、店員側もクレジットカード=”差し込んで読み込むもの”という認識の方が多いようです。最近はVISAなどがCM等で認知度UPを図っていますが、まだまだ浸透していない状況です。
今回の楽天ペイの対応で少しは状況が変わると良いのですけどね…。
私も以前スマホでVISAタッチ決済をすると、「クレジットですよね?」と何度も確認されたことがあります…。2020年の話なので、今はだいぶ改善している、はず…。
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Revolutとの比較
Revolutとは
「Revolut」は銀行口座や送金サービスがメインのサービスですが、スマホでのVISAタッチ決済も可能となるサービスでもあります。ポイント付与はありませんが、VISAタッチ対応サービスがかなり少ないため、十分選択肢となりえるサービスです。
詳細は以下の記事にて紹介していますのでそちらをご確認ください。
比較
比較項目 | 楽天ペイ | Revolut |
---|---|---|
支払い元 | 楽天カードのみ | クレジットカード・デビットカード (VISA・Mastercard・Maestroに対応) |
ポイント還元 | 1% | (なし) (※クレジットカード側のポイントはカード次第) |
自動チャージ | 不要(楽天カードから直接支払い) | 非対応 |
為替手数料 | Mastercard:1.63% VISA:1.63% | 無料(2022年10月時点) ※週末のみ1% |
対応デバイス | Android・iPhone | Android・iPhone |
見ていただければ分かる通り、どちらもそれぞれ特徴が大きくことなります。結論としては以下です。
- 国内使用のみ、かつ楽天カードを持っている(or 今後作成する)なら「楽天ペイ」がオススメ。
- 楽天カードを持っていないなら「Revolut」がオススメ。(というかこれしか選択肢がない)
- 高還元率のクレジットカード(1%以上)を持っているなら「Revolut」もオススメ。
- 海外/海外通販にて「外貨建て」の決済をするなら「Revolut」一択。(手数料がかなり安く済む)
少なくとも国内での使用ならどっちも大差ないです。強いて言うなら、Revolutは銀行口座の開設の扱いとなるので、申込み手続きがほんの少しだけ面倒です。
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