「Mi Pad 4」「Mi Pad 4 Plus」は、Android8.1プリインストールということでTrebleに対応しています。
ブートローダーアンロックさえしていれば、発売直後からROMが焼けるという幸せ。
ちなみに、Mi Pad 4にTreble ROMをインストールするとほとんどのROM共通で不具合があり、画面輝度の調整ができないなかったりちらついたりします。ただし、これらの不具合はROMによっては改善されていたり、コマンドを入力するだけで直ります。
ROM焼き前の準備
※ブートローダーアンロックを行っていない場合
この端末の場合は、購入時からアンロック済みでしたが、普通はアンロックされていないのが普通です。アンロックを行う場合は以下の外部サイトを参考にしてみてください。
fastbootで起動
電源ボタン+ボリュームマイナスを押しながら起動するとfastbootが起動します。
TWRPをインストール
以下のリンクからTWRPのイメージファイルをダウンロードします。

そのあと「コマンドプロンプト」または「PowerShell」を起動し、fastbootコマンドで焼きましょう。
fastboot flash recovery
※最後に空白があります。忘れずに入力しましょう。
これを入力したら、先程のTWRPのイメージファイルをドラッグ・アンド・ドロップすればファイル名が自動で入力されるのでEnterキーで実行しましょう。
あとは「Finished」と表示されたら再起動します。
通常のROMを焼く場合
こちらはいつもどおり焼くだけです。
ダウンロードするもの
・ROM
XDAを探せばわんさか出てきますのでお好きなものをどうぞ。
個人的なおすすめは「Mokee」「Havoc OS」あたりです。

・GApps
ARM64→(ROMのバージョン)、pico~aromaのどれか(pico、nanoあたりがおすすめ)
焼き方
Mi Padをシャットダウンし、音量+ボタンを押しながら電源ボタンを押してTWRPを起動します。
「Install」をタップし、焼くROMをタップしてインストール。
焼き終わったら左下の「◁」をタップし、その後GAppsも同様に焼きます。
GAppsが焼き終わったら「Reboot System」をタップして完了です。
(画像は使いまわしなので横になっていますが、普通は縦画面のままです。)
Treble ROMを焼いてみる
Treble ROMを焼く場合の注意点
Android 8.1のROMの場合は、この記事の手順でMokeeを焼いてからROMを焼くと不具合がなく、安定して動作するのでおすすめです。
Android 9.0のROMを焼く場合、USB接続ができない(MTP接続が不可、充電は可能)など少々不具合がでます。それが問題ないという方、また、お試しで焼く程度なら問題ないと思います。
いずれにしても、専用ビルドが存在するROMの場合、そちらのほうが不具合が少ない場合が多く、焼くのが良いかと。
焼く手順
Android8.1ベースのカスタマイズ性の高い「AICP-mordiford」を焼いてみます。AICPの特徴はこちらの記事から。
ちなみに、「AICP-mordiford」は日本の「AndroPlus氏」が手がけているROMで、今回焼いてみる「Treble版」は、Mi Pad 4(Plus)向けの修正が入り、コマンド等不要で正常に使用できるようになっています。
また、MIUIには搭載されている「ダブルタップで起動」が使えるようになっています。
※ただし、「AICP-mordiford」はMi Pad 4/4 Plus向けの専用ビルドがあるので、これを焼く場合は特別な理由がない限り専用ビルドをおすすめします。
TWRPを起動
/data、cache、systemのワイプ
最初に、TWRPから「Wipe」をタップし、「Advanced Wipe」をタップ。そして以下のようにチェックを入れ「Swipe to Wipe」をスワイプして完了です。
system.imgとGAppsのダウンロード
先に以下のファイル2つをダウンロードし、Mi Pad 4にコピーしておきます。
system.img
AICP-mordifordなどの焼きたいカスタムROMのsystem.img(GSI)をダウンロードします。
以下に一例をおいておきます。
Android 8.1 | ・AOSP ・Resurrection Remix ・AICP-mordiford |
Android 9.0 | ・AOSP ・Resurrection Remix ・Pixel Dust |
どのROMを選ぶ際も、「arm64」「a-only」と記載のあるものを選びます。
GApps
ARM64、(ROMのバージョン)、pico~aromaのどれか(pico、nanoあたりがおすすめ)
TWRPでインストール
twrpを起動したら「Install」をタップし、「Install images」をタップ。そして先程のimgファイルをタップ。「system image」にチェックをいれてインストールします。
インストールが完了したら、一度戻り、「Install Zip」をタップしてGAppsをインストールして完了です。
無事起動
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不具合の対処法(一部のみ)
通知LEDが常時点滅する場合
※AICP-mordifordでは修正済みです。
これは設定で通知LED自体を無効化し、再起動すれば消えます。
ただし、もちろん通知が来てもLEDは点灯せず、充電時でも点灯しません。
「設定」→「アプリと通知」→「通知」→「通知のライト」とタップし、「通知のライト」の右のスイッチをオフに。
輝度調整の修正
※AICP-moedifordではすでに修正済み
ResurrectionRemixなど、他のROMを焼く場合はおそらく輝度調整ができないので、以下のコマンドを入力します。
※MagiskなどでRoot化しておく必要があります。
adb shell
su
setprop persist.sys.qcom-brightness 4093
ただし、そのままだと最低輝度がかなり高いらしいです。
これについては深掘りしていないのでわかりません。
スマホUIになっている場合
Android7.0になる前のHuaweiタブレットで騒がれていたあれの更にしつこい症状です。
Root権限が必要です。
/system/build.propに以下の3行を追加(すでに同じ項目がある場合は変更)し、設定から「ディスプレイ」→「表示サイズ」を小さくすればタブレットUIにできます。
ro.sf.lcd_density=320
ro.build.characteristics=tablet
おそらくコマンドでも可能なはずですが、私はコマンド関連はさっぱりなので...
コメント欄
早速お返事ありがとうございます。
リンクのデータは LR.TEAMのTWRP-3.2.3-0930 ですか?
入れてみたのですが、同じようにパスワードを求められます(泣)
Andrord側で設定したパスワード、もしくはPINを入力しても通らず、エラーが表示されるということで合っていますか?
その場合は、入力画面の下にある「Cancel」をタップすればおそらくTWRPのトップ画面になると思うので、そこからインストールを行えるか試してみてください。
その際、ファイル、フォルダの名前がおかしい(暗号化されている)場合、暫定的な対策ではありますがadb sideloadコマンドを用いればromの更新は可能です。
トップ画面に戻り、「Advanced」→「adb sideload」をタップし、PCとUSBケーブルで接続しコマンドプロンプト、もしくはPowerShellを起動し、「adb sideload “フラッシュしたいzipファイル名”」でフラッシュ可能です。
この中で分からないことがあればお気軽にどうぞ。
ありがとうございます。
おっしゃるとおり、Andrord側で設定したパスワード、もしくはPINを入力しても通らず、エラーが表示です。
ご指導どおり、adb sideloadでアップデートができました。ありがとうございました。
今後のアップデートは面倒ですが、このようにします。
しかし、相変わらずTWRPはパスワードを要求しますね。
他のOSをインストールしたくなった場合は、TWRPが使えるようになったほうが良いのでしょうか?
はじめまして、mi pad4 lteモデルを購入にして、HAVOC OSをインストールしました。
TWRPを貴殿の記事を参考にLRTEAMのものを使いました。
先日HAVOC OSのアップデートをしようとしてTWRPを起動したのですが、パスワードを要求され、何をしてもパスワードが通りませんでした。
いろいろ調べてもパスワードは通らないようです。アップデートする方法はあるのでしょうか?
よろしくお願いします。
TWRPのリンクを更新し忘れていました。
このTWRPは古いもので、Android 9.0以降に対応しておらず、復号化に失敗するのが原因です。
以下のリンクから新しいバージョンをダウンロード、及びフラッシュして再度お試しください。
https://mega.nz/#!qcA2BQIJ!xiBnnC0B4Z7fqpARbIY2ARdDY4hJLZgsriJsWaCCzNQ
こちらの記事はMi Pad4 plusにも対応しているでしょうか?