先日発売されたばかりの「iPhone 12 Pro」を購入しました。無印「iPhone 12」と迷ったのですが、iPhoneを新品で買うのは初めてなのでどうせならいいものを買おう、という薄っぺらい理由でProを選択。
最近のハイエンドAndroidスマホはカメラユニットが巨大すぎたり、ほとんどのモデルに搭載されているSnapdragonのバッテリー消費が大きかったりで、個人的に微妙なものが多くなってしまったので、iPhoneにも手を出してみたという感じ。
主なスペック
iPhone 12 Pro | |
OS | iOS 14 |
SoC | Apple A14 Bionic |
RAM | 6GB |
ストレージ | 128/256/512GB |
ディスプレイ | 6.1インチ 1170 x 2532 ※ノッチあり |
メインカメラ | 12MP 広角 |
フロントカメラ | 12MP 広角 顔認証センサー |
ネットワーク | 5G対応 Bluetooth: 5.0 Wi-Fi: 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
バッテリー | 2,775mAh |
寸法 | 146.7 x 71.5 x 7.4 mm |
重量 | 189g |
その他 | Qi対応(7.5Wまで) |
無印iPhone 12との違い
GSMArenaでスペック表を比較して異なる点のみを抜粋してみました。
項目\機種 | iPhone 12 | iPhone 12 Pro |
本体側面 | アルミニウム | ステンレス |
重量 | 164g | 189g |
ディスプレイ輝度 | 625nits | 800nits |
ストレージ容量 | 64/128/256GB | 128/256/512GB |
RAM容量 | 4GB | 6GB |
カメラ | 望遠レンズ:なし LiDAR:なし | 望遠レンズ:あり |
ビデオ撮影 | HDR対応:あり Dolby Vision HDR 30fps | HDR対応:10 bit HDR対応 |
カラーバリエーション | ブラック | シルバー グラファイト ゴールド パシフィックブルー |
価格(税込み) | 64GB :94,380円 128GB:99,880円 256GB:111,980円 | 128GB:117,480円 |
iPhone 12 ProがiPhone 12から変わったことを簡潔にまとめると
開封
今回選択したのは新色「パシフィックブルー」の128GBモデル。例年のモデルから充電器が省かれている関係から、箱が薄くなっています。
箱を開けるとまず本体。高級感がやばい。
付属品
なんとこれだけ。USB-C to Lightningケーブルと説明書のみ。
本体
正面はほぼ今まで通りのデザイン。背面デザインもiPhone 11 Proとほぼ同じです。パシフィックブルーはかなりおとなしめの青で、セラミックとはいえマットな加工となっており、かなり上品な印象です。
側面はステンレス仕上げ。てっかてかのツッヤツヤです。かなりの高級感を放ってくれる一方、大方の予想通り、指紋はベッタベタ付いてめちゃめちゃ目立ちます。
カメラ性能
iPhone 12 Proはもちろんカメラ性能も向上しています。とはいえ、以前のモデルがないので比較のしようがないということで、容赦なく「Huawei P30 Pro」と比較します。
ちょうど今日暇だったので、ドライブがてら色々撮影してきました。
昼間に撮影
並べてみて思ったのは、昼間撮影に関しては、iPhoneのほうが色味が自然で良いかなと思います。ただ、どちらも色がおかしくなったりしているわけではないので好みの問題。
広角レンズ(メイン)
そこらへんの島
ドライブがてら伊方のメロディーラインの途中にある「きらら館」に寄りました。
「きらら館」で売っているじゃこカツ。マジでうまい。一枚130円。他にじゃこ天やソフトクリームも売ってます。
「きらら館」を過ぎてしばらく走ったところにある「瀬戸農業公園」
「瀬戸農業公園」で売っているたいやき。一つ300円とそこそこしますが、冷凍のものとは天地の差。うまい。
総評としては、じゃこカツにたいやき、うまい。
望遠・広角
昼間の比較は撮り忘れました。iPhone 12 Proのみ、八幡浜の道の駅「みなっと」で撮影。
景色を撮るくらいだと十分ではありますが、超広角はやや暗く、望遠はやや明瞭度が下がった感じになります。
夜間撮影
とりあえず一枚目はそのまま撮っただけ。iPhoneは自動で夜景モードが起動してシャッターが切れるまで6秒ほどかかりました。流石にP30 Proはすごい。これ、肉眼ではほぼ真っ暗のときに撮影してこれです。試してはないですが、Galaxy Tab S6のカメラなら真っ暗になるレベル。
ちなみに、比較が強すぎるせいでiPhoneがダメダメに見えますが、さすがに撮影状況が悪すぎる。
一方、iPhoneがすごいのは望遠と超広角。これは望遠なのですが、P30 Proは5倍から専用レンズになるので、どちらも5倍ズームにしています。なんとこれはiPhoneのほうが綺麗。とはいえ、どちらも実用的ではないですが...
超広角もiPhoneは一応写真として見れるレベルで撮れます。P30 Proはほぼ肉眼レベル。
P30 Proはレンズごとの差が激しいのに対し、iPhoneはどれもだいたい同じような画質、色味で撮影できるイメージ。
今回は被写体がほぼ真っ暗なのでこのような写真になってしまっていますが、都会の風景など、明かりがあるところだと十分綺麗に映るはずです。
iPhone 12 Proの良いポイント
デザイン
正直一番満足した点がこれ。写真でもある程度伝わるかと思いますが、めちゃめちゃカッコいい。
カメラのレンズはタピオカメラだとか言われてますが、個人的には普通にいいデザインだと思いますし、背面デザインが派手すぎない青ということで、いい感じに調和してます。
できれば裸で使いたい出来ですが、流石に怖すぎるので、とりあえずやっすいTPUケースをヤマダ電機で購入して装着。AmazonならSpigenのものが良さそう。
MagSafe対応のケースも、MagSafeアクセサリが出揃ったころに買う予定。
十分な性能と燃費の良さ
やはりAppleのチップはすごいです。性能もそうですが、なによりも電力効率がすごい。
正直最近の「Snapdragon 865」「Snapdragon 765G」は性能は良くても燃費が悪い印象。というか実際「POCO F2 Pro」「OnePlus Nord」「OPPO Reno3 5G」は全部バッテリー持ちがいいとは言えなかったです。
Antutuベンチマークは「566442点」でした。スコア自体はSnapdragon 865や865 Plus搭載のスマホと同等かそれ以下くらいなので、性能自体はそんなには向上していません。
まだまともに使ったのは1日程度ですが、電池容量が「2,775mAh」とは思えないバッテリー持ちです。
休日だったので、朝9時から11時まで動画や記事を見て、その後3時間位ドライブしてたのでその間BluetoothでYouTube Musicを流しっぱなし、更に途中で停車したときにはこの記事を書くために写真も撮って、YouTubeもちょこちょこ見てました。
その結果が残り「32%」。おそらく「OPPO Reno3 5G」だと普通にバッテリー切れてるはず。めちゃめちゃもちが良いとは言わないまでも、十分な持ちといえます。間で数分ほど充電しちゃってましたが、それでも十分な持ち。
今回は休日ということで音楽再生など、何かは動作させていましたが、今度仕事の日にも使って「スリープ時の持ち」を試して見る予定です。
ディスプレイ・スピーカー
有機ELディスプレイなのでかなり鮮やか。また、iPhone 12 Proは明るさが通常時は最大「800 nits」、日光下などでは最大「1200 nits」と、サムスンのハイエンドスマホに並ぶほど上げることができます。ここはiPhone 11 Proも同等なので新しいポイントではありませんが、地味に嬉しいポイント。
多くのスマホで手を抜かれやすい部分のスピーカーも抜かりないです。ノッチの部分にちゃんとフロントスピーカーを内蔵してあり、本体下部のスピーカーと合わせてでデュアルステレオスピーカーになっています。
Apple Pay(≒おサイフケータイ)対応でキャリアアプリなし!
Apple Payは実質的にAndroidでいう「おサイフケータイ」になるわけですが、Androidスマホはキャリアスマホ以外にこれを搭載してスマホがかなり少なく、更にハイエンドとなると、キャリアモデルくらいしかほぼ選択肢がなくなってしまいます。もちろん、キャリアモデルのスマホは、キャリアの魔改造がもれなくついてくるゴミ仕様です。
↓うーんこの。これ全部プリインアプリ。しかも半分くらい無効化すらできない。
対してiPhone、今回の12 Proはもうセットアップしてしまったので7の画像ですが、削除できるアプリをすべて消せばこれしか残らない。
それならと3大キャリア以外でおサイフケータイ対応のハイエンドスマホを探すと「Xperia 1 Ⅱ」「Xperia 5」や楽天版「Galaxy S10」「Galaxy Note10+」しかありません。そのくらいこの組み合わせは貴重。
正面はフルフラット=ガラスフィルムOK
角張ったデザインになったので、画面の周りも全てフラットになっています。ということでガラスフィルムがバッチェ貼れます。
やはり綺麗に貼れると気持ちいいですね。
私が貼ってガラスフィルムは、ノッチ部分もすべて覆ってくれるフィルム。ノッチが目立ちにくいのでかなりおすすめ。
MagSafeスタンドが使える
これはまだ試していたのではっきりとしたことは言えないのですが、例えば「マグネットでくっつくスタンド」をそのままの状態のiPhoneで使え、更に充電までできる。こんなん絶対便利ですやん。その代わり、ケースをつける場合は対応のものをつける必要あり。
まだ未発売ですが、発売されたらとりあえずこれを買う予定。

iPhone 12 Proの悪いポイント
Lightning端子

はーつっかえ!やめたらこの端子?

あのさぁ・・・

(期待を)絶対☆裏切りヌルヌル!

やってられねぇぜ。

うーんこの

こ れ は ...(呆れ)
はやくUSB-Cにしてください(懇願)
いろいろなリーク情報で多分またLightningだろうなぁとは思っていましたが、正直これは結構なデメリット。
リフレッシュレートは60Hzのまま
これは新しめのハイエンドAndroidスマホからの乗り換えだと残念と感じる方が多いかも。
というのも、最近のスマホの流行がディスプレイのハイリフレッシュレートだからですね。サムスンやOPPO、Xiaomi、OnePlusなどはもちろん、SONY、SHARPまでもが採用し始めています。
↓90Hz対応「OPPO Reno3 5G」の設定画面
ただ、90Hz対応の「OPPO Reno3 5G」「OnePlus Nord」を使用していても、確かに少しスクロールがなめらかにはなりますが、別になくてもいいかな、と個人的には感じています。120Hz対応のハイエンドスマホを使っていたらもう少し違う感想になっていたかも。
あと、リフレッシュレートを上げると、必然的にバッテリー持ちも悪くなるので5Gでバッテリー消費が上がることを想定してつけなかったのかも。
FaceID後のアンロック操作
スワイプが必要なのは理解できます。通知や時計を見るためにロックを解除することは多いですし。
ただ、なぜ一番下からのスワイプ限定なのか。
誤操作防止にしてもFaceIDで顔認識をしているということは、少なくともポケットやかばんの中ではないわけで。普通のスワイプでだめな理由は見当たらない。こういうところがApple製品はちょこちょこあるんですよね...
戻るジェスチャー
Androidの戻る操作は左右どちらかから内側に向けてスワイプなのですが、iPhoneは左側から内側にスワイプでしか戻れません。右手で操作していると、左側まで指が届きづらいので、できれば右側で戻る操作を行いたいところ。
Always On Displayがない
スリープ時に画面に時計などを表示する機能「Always On Display」(AOD)がありません。有機EL搭載のAndroidスマホにはほぼ全てあるこの機能、スタンドに立てていたり、机においていても時計や日付、機種によっては通知までをチラ見できるので結構便利なんですが、これがない。せっかくの有機ELなのでiOS15あたりで導入してほしい...
↓「OPPO Reno3 5G」「P30 Pro」でAODをONにした状態
まだまだ大きいノッチ&貧弱なステータスバー
iPhone 11シリーズから少し小さくなったとはいえ、やはりこの巨大なノッチは結構目に付きますね。OPPO Reno3 5Gなどのパンチホールだと、Netflixなどをほぼ全画面で楽しめますが、これだけ大きいノッチだと、見切れる部分が結構大きいです。
FaceIDや高品質なフロントスピーカーを搭載するとどうしてもノッチが必要なのでしょうがないとはいえ、やはり無いに越したことはないとは感じてしまいます。というのも、上部のバー(Androidでいうステータスバー)の情報があまりにも少なすぎるんですよね...
パンチホールのAndroidスマホならこんな感じ。バッテリー容量はもちろん、通知アイコンなど必要なものが一式揃ってます。
角で手が痛い
Androidスマホの多くが採用しているラウンドエッジ。デメリットがあるのに採用するのは、もちろんメリットもあるからですね。今回のiPhoneは端が角ばっているので、しばらく片手で持って操作していると結構手が痛くなります。戻る操作が左側なので、それを右手で無理やり操作しているのもあるとは思いますが。
ケースは柔らかいTPUケースを選びましたが、ケース自体ももちろん角ばっているので、ケース装着後でも少し痛いです。片手操作したい場合は少しゴツくて丸みを帯びたケースがいいかも。私はデザイン重視でこのまま我慢して使う予定。
Androidからの移行でもそこまで違和感はない
私はランチャーの変更やIMEの変更、ましてやRoot化、Xposed、カスタムROMまでかなりAndroidを触ってきた、ある意味ヘビーユーザーなわけですが、そこからいきなりiPhoneに移行してもそんなに問題はなかったです。
キーボードの矢印キー
個人的に心配していた「キーボードの矢印キー」は、「flick」をインストールすることで解決。
使い勝手はかなりAndroid版「GBoard」に近くて使いやすいです。デザイン変更も可能。
ウィジェットもiOS 14なのでOK
私はAndroidスマホのホーム画面に「TickTick」というToDoリストと、「DigiCal」というカレンダーのウィジェットをおいていたのですが、iOS 14からはホーム画面にウィジェットも置けるようになったのでほぼ同じことが実現できました。まあまだ色とかがまとまってなくてダサいですけど...
Android | iPhone |
![]() | ![]() |
使用ウィジェット ・TickTick ・DigiCal | 使用ウィジェット ・TickTick ・FirstSeed Calendar ・iOS標準「天気」 |
とはいえ、昔と比べて大画面化した今も横に並ぶアプリ数が4つなのは少なすぎ。
個人的には最低5個、できれば6個並んでほしい。まあ横画面にすることを考えたらしょうがないんでしょうけど。
すべてが最高水準、その割には価格も控えめ?
iPhone 12 Proは全部入り+高級モデルということで11万円とかなり高額ではありますが、Apple Pay、Qi対応の付加価値もりもりで、その他カメラなども最高水準となっているスマホなので、そう考えると妥当な価格だと感じます。
正直Androidスマホのハイエンドは、カメラやバッテリー容量、速度など、突出したポイントがあったりする代わりに、他の部分に大なり小なり手抜きがあることが多いです。(例:メインレンズはめっちゃ綺麗→超広角、望遠レンズがゴミ)
また、Proが高いと感じるのであれば、カメラやデザイン以外はほぼ同等の「iPhone 12」が9万円で購入でき、コンパクト機の「iPhone 12 mini」は約8万円で購入できます。そして、最新にこだわらなければiPhone 11も値下げされ約7万円というかなりのコスパとなっています。
Proを購入してから丸一日程度ですが、個人的には値段以上の価値はあったように感じています。すべての完成度が高く、デザインに関しては所有欲をガンガン刺激してくれる最高の仕上がりです。
正直、今「次のスマホはiPhoneかAndroidスマホかどっちを選ぶ?」と聞かれると、iPhoneを選んでしまいそうなほどです。とりあえずしばらくこれに「UQモバイル」のSIMを挿してメインで使っていこうと思います。

5G対応?ソンナノアッタカナァ...(すっとぼけ)
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